訪問介護の利用を検討しているけど、どこまでお願いできるんだろう?
はじめて訪問介護を依頼するときに、どこまでのサポートを依頼できるか気になりますよね。訪問介護は介護保険の一部なので、できることとできないことがハッキリしています。
サポート範囲を知らないと、せっかく申し込みをしても承認されません。
できないことをヘルパーに直接お願いすると、断られたあなたも、断るヘルパーも気まずい思いをします。気持ちよくサポートしてもらうためにも、サポート範囲を知っておきましょう。
この記事では、訪問サポートでできることとできないことを紹介します。記事を読めば、事前にできることを知ったうえで依頼ができるようになります。
訪問介護を利用する前に知ってほしいこと
訪問介護でできること・できないことを知る前に、把握しておきたいことをまとめました。訪問介護の前提知識なので、かならずチェックしておきましょう。
訪問介護は高齢者の生活支援
訪問介護とは、利用者が在宅のまま自立した日常生活が出来るよう、訪問介護員(ホームヘルパー)などが利用者宅を訪問して、介助面における「身体介護」や家事面における「生活援助」を行うサービスのこと。
Wikipediaより引用
訪問介護は、一人暮らしの高齢者向けのサービスです。原則として、家族や同居人がいるなら利用できません。
家族でできないからこそ、訪問介護でサポートするという位置付けです。
訪問介護ヘルパーはこんな人
訪問介護のヘルパーとは、下記のいずれかを満たしている人です。
- 介護福祉士
- 看護師・准看護師
- 初任者・実務者研修修了
- 旧 介護職員基礎研修課程修了
- 旧 ホームヘルパー1級・2級課程修了
有資格者や、特別な研修を受けた人がヘルパーとして訪問します。高齢者のことを理解しているので安心です。
サポート条件が地域ごとに異なる
訪問介護でサポートできることは、市町村ごとに規定があります。基本的には、一人暮らしや高齢者夫婦の世帯が対象です。
- 家族と同居している
- 近所に家族や支援者がいる
家族が同居してれば、仕事などで生活時間が異なる場合でも、食事や生活に必要なことは事前に準備できます。
同居していなくても、すぐに駆けつける範囲に住んでいれば対象外ということもあります。
「A市では利用できたけど、引越し先のB市ではつかない」ことも珍しくないです。
訪問介護(介護保険)でできることは3つ
訪問介護サービスのできることは、介護保険制度によって決められてます。よく使われるサポートを紹介します。
訪問介護でできること① 身体介護
身体介助とは、利用者の身体に直接触れて行うサポートです。初任者研修以上の介護資格を持っているヘルパーがおこないます。
- 食事サポートや見守り
- 入浴や洗面のサポート
- 歩行や移乗
- 着替え
- 排せつ
食事が一人でできない高齢者には、安全に食べられるようにサポートします。喉に詰まらないように見守りも可能です。
身体を清潔に保つために入浴介助や着替えの手伝いもできます。着替えをするときは、転倒に注意してください。
利用者が自身の足で歩くサポートや、車や車椅子への移乗の手伝いをするために、ヘルパーの体力も必要です。
排せつをサポートしてもらうことに抵抗のある高齢者もいますが、一人で難しいならヘルパーに頼りましょう。
訪問介護でできること② 生活援助
生活援助は、利用者本人の生活に必要なサポートをおこないます。
- ゴミ出し
- ベッドメイキング
- 洗濯やアイロンがけ
- 食事の準備や買い出し
- 通院や買い物への同行
利用者が生活をするうえで、欠かせないサポートです。
家事ができる家族と同居している場合ば、生活援助を受けられません。「家事ができる同居はいるけどお願いしたい」なら、家事代行サービスの利用がおすすめです。
訪問介護でできること③ 通院の移動介助
訪問介護では、通院などの移動をサポートしてくれます。
- 乗車・降車
- 通院時の歩行
- 病院内の移動
高齢者にとって通院サポートは欠かせません。一人で外出すると転倒や熱中症のリスクが高まるので、ヘルパーが同行してくれると安心です。
病院内の歩行や車椅子のサポートがあるも嬉しいですね。
訪問介護(介護保険)でできないことは4つ
前提として、訪問介護は利用者の日常生活をサポートするサービスです。目的にあわない場合は、サポートできません。
できないことをヘルパーにお願いすると、あなたもヘルパーも複雑な気持ちになります。お互いが嫌な気持ちにならないためにも、事前にチェックしてください。
訪問介護でできないこと① 利用者以外へのサポート
訪問介護は、利用者以外のためのサポートはできません。
- 家族分の食事の用意
- ペットの餌あげや散歩
- 利用者が使っていない部屋の清掃
サポートの対象は、利用者本人だけです。家族やペットのためのお手伝いは認められていません。
そもそも、同居の家族がいるなら訪問介護の利用ができない可能性があります。
訪問介護でできないこと② 医療行為に該当すること
訪問介護では、医療行為はできません。ヘルパーは医師ではないので、専門的な資格がいらないサポートのみ可能です。
- 内服薬の管理
- 床ずれの処置
- 病院の診断結果を家族に伝える
上記は専門的な知識や技術が必要なため、サポート範囲外です。しかし一部の認められたヘルパーなら、条件付きでサポートできることがあります。
病院への付き添いは可能ですが、診察室への同席や、高齢者の体調を医師に伝えることはできません。ヘルパーには医学の専門知識がないので、伝える内容の責任が取れないからです。
高齢者に病院付き添いサービスが選ばれる5つの理由【保険外でも安心】
訪問介護でできないこと③ 重要度が低いこと
訪問介護では、日常生活における重要度が低いことはできません。ヘルパーがやる必要がないからです。
- 嗜好品(酒やタバコ)の買い出し
- 引越しや模様替えの手伝い
- 話し相手
引越しは重要度が高い場合もありますが、ヘルパーの仕事ではありません。
時間つぶしや趣味の話し相手にもなれません。話し相手が欲しい場合は、ヘルパー以外のサービスを検討してください。
訪問介護でできないこと④ 金銭の取り扱い
金銭や貴重品の取り扱いを、ヘルパーに任せないでください。万が一、トラブルが起こったら大変です。
- 銀行口座への入出金
- 代金引換の代行
- 財布を預ける
年金の支給日など、銀行口座への入出金を依頼する高齢者がいます。ヘルパーが紛失したり、通帳の盗難にあったときに責任がとれません。
買い物代行などで、一時的にお金を渡すこともあるでしょう。渡した金額をメモしたり、レシートや領収書を受け取るようにしてください。
訪問介護でできないことをやってもらう方法を紹介!
- 在宅のまま日常生活ができることが目的
- 基本は一人暮らしの高齢者が対象
- 利用者本人だけのためのサポート
- 医学的な専門サポートはできない
- 生活に重要でないことは範囲外
この記事では、訪問介護でできること・できないことを紹介しました。
訪問介護は介護保険の一種なので、サポート範囲は事前に決められています。決められた範囲外のサポートは不可です。
訪問介護でできないことをサポートしてほしいなら、企業の訪問介護サービスを使うとよいでしょう。なかでもおすすめなサービスは「クラウドケア」です。
介護保険の範囲だけでなく、幅広いサポートをしてくれます。介護保険の申請も不要なので、すぐに利用できるのも魅力です。
利用したいときだけ簡単に依頼が可能です。無料登録できるので、いまのうちにチェックしておきましょう。
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